去年の秋、京都を旅している時に、あんまり手が冷たくて手袋を買いました。
京都のものではないけれど、京都の新風館のbeamsで、あれこれ迷って買った物です。 この手袋をするたびに、新風館のワクワクする構造、その手袋をして訪れたお寺のひんやりした空気、一緒にいた人の顔・・・京都の旅が蘇ります。 ということは、お土産は、名産品である必要はないのね!と、今、突然、気がつきました。 その土地で、日々使いたくなるような、気に入った何かを見つけたら、それがお土産!だってそこに旅の思い出がつながってくるのですから。 もちろん、それが旅した土地ならではのものならなおいいけれど、そこがなかなか難しいことは皆さんも経験済みのはず。なんちゃら塗りの手鏡とか、なんとか織のポーチとか。使わないけれど捨てられない、困ったちゃんたち。 土地のものだけど、それほど気に入っていない、しかしどう考えても日常で使わなさそうなものをお土産だから、と買ってはいけないってことですね。 先日息子からオーシバルの長袖ボーダーTシャツの古いのを譲り受けました。お下がりです。これは日本中、世界中、どこにでも売っているTシャツだけれど、彼がモンサンミッシェルで買った物なので、彼にとってはモンサンミッシェルのTシャツになっていました。これもまた、旅の思い出と連動する立派なお土産なのでしょう。 振り返ってみると「なんで?わざわざここで買わなくても!札幌に帰ってからでも買えるんじゃない?」とあきらめたことが何度もあります。もったいなかったな・・・。 今度からは、迷わず買うことにしましょう。旅の思い出までまとうはずのその品物と、そこで出会ったことに感謝して。
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Author五十嵐いおり Archives
10月 2024
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